次世代のPlayStation 6(PS6)は、完全なディスクレス(光学ドライブなし)のコンソールにはならない可能性が高いようです。これは、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)ワールドワイド・スタジオの元CEOであるショーン・レイデン氏が、ポッドキャスト番組「KiwiTalks」のインタビューで語った見解によるものです。
ディスクレス化が難しい理由
レイデン氏は、「ソニーがディスクドライブを完全に廃止したコンソールを発売することは難しい」と述べています。これは、Xboxがディスクレス化を進められた背景とは異なる事情があるためです。
マイクロソフトのXboxは、主にアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドといった市場で成功を収めており、これらの国々ではデジタルシフトが比較的容易に進んでいます。一方で、ソニーは世界170カ国以上でトッププラットフォームの座を維持しており、それぞれの市場でデジタル専用環境への適応度が異なることが課題となります。
さらに、PlayStationコンソールは軍事基地やアスリートの間でも広く利用されている点が指摘されました。軍事基地ではインターネット接続が制限されている場合が多く、またアスリートたちは遠征先のホテルでPSをプレイすることが多いため、数十GB、場合によっては100GB以上のデータをダウンロードするのは現実的ではありません。こうした幅広いユーザー層を考慮すると、完全なディスクレス化は難しいというのがレイデン氏の見解です。
PS6の開発状況と噂
現在、PS6の正式発表はまだ行われていませんが、開発が進行中であることは確実視されています。PS4およびPS5と同様に、AMD製のハードウェアを搭載する予定ですが、インテルもPS6の開発に関与しようとしたとの報道があります。
SoC(システム・オン・チップ)の設計はすでに完了しており、現在はプレシリコン検証フェーズにあるとされています。また、別の噂では、ソニーは2種類の異なるSoCを開発しているとも言われており、そのうちの1つはコストを抑えた廉価版向けになる可能性があります。これにより、携帯機のような形態の新ハードウェアが登場するのではないかと推測されています。
まとめ
PS6の正式な仕様やラインナップについては、まだ公式発表がないため不明な点が多いですが、ディスクドライブを搭載したモデルが引き続き市場に投入される可能性は非常に高いと考えられます。
ソニーは世界中の多様なユーザー層に向けて製品を提供しているため、単純にディスクレスへ移行するのではなく、物理メディアを必要とするユーザーにも配慮した設計が求められるでしょう。また、次世代機がどのような性能を持ち、どのような革新的な技術が採用されるのかにも注目が集まっています。
今後の公式発表や新たな情報の公開に期待しつつ、PS6の登場を楽しみに待ちたいところです。
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