ソニーは、既にPC向けにリリースされていた「Horizon Zero Dawn Complete Edition」をSteamおよびEpic Games Storeから突如削除し、新たに「Horizon Zero Dawn Remastered」を発表しました。
このリマスター版では、プレイにPlayStation Network(PSN)アカウントが必須となるため、多くのPCゲーマーが反発しています。ソニーがPC向けに移植するたびに、PSNアカウントを必須とする動きは過去にも批判を受けており、今回も例外ではありません。
Complete Editionの削除とリマスター版の発表
2024年10月31日にリリース予定の「Horizon Zero Dawn Remastered」に先立ち、ソニーはPC向けの「Horizon Zero Dawn Complete Edition」を正式に販売終了としました。これにより、既にゲームを所有していないユーザーは、リマスター版を購入するしか選択肢がなくなっています。Steamでは、Complete Editionのページはまだ表示されていますが、購入は不可能で、代わりに「Horizon Zero Dawn Remastered」または「Horizon Forbidden West」を事前予約するよう促されます。
突然の価格引き上げ
リマスター版の発表後も、しばらくは「Horizon Zero Dawn Complete Edition」が購入可能でしたが、ソニーはこのタイミングで価格を大幅に引き上げました。元のPC版はこれまで4,900円[税込]で販売されていましたが、突然7,470円[税込]に値上がりしました。この価格は、ゲームの発売当初の価格と同じです。6年以上も価格が安定していたこのタイトルが、リマスター版リリース直前に値上がりするのは初めてのことです。
PSNアカウント必須の影響
今回の「Horizon Zero Dawn Complete Edition」の削除により、PSNアカウントが必須となるリマスター版への移行は、特に国際的なプレイヤーに大きな影響を与えます。PlayStation Networkは100を超える国々、特に中東、ヨーロッパ、アフリカ、東南アジア地域で公式にサポートされていないため、これらの地域のプレイヤーにとって、ゲームのプレイが一層困難になる恐れがあります。
これはソニーが過去にPC向けタイトルで繰り返してきた戦略でもあります。「Until Dawn」や「ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク」でもPSNアカウントを必須とし、PCゲーマーの間で物議を醸しました。「HELLDIVERS 2」でも同様のPSNアカウント必須が導入されましたが、激しい反発を受け、レビュー爆撃を受けた後、ソニーはその方針を撤回しました。しかし、「Until Dawn」や「ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク」では依然としてPSNアカウントが必要であることから、今回の「Horizon Zero Dawn Remastered」でも同様の方針が継続される可能性が高いです。
今後の展望
ソニーによる「Horizon Zero Dawn Remastered」リリースへの動きは、PCゲーマーに対する新たな挑戦とも言えます。PSNアカウントを強制する戦略が、特に国際的なプレイヤーにどのような影響を与えるのか、今後の展開が注目されます。ソニーがプレイヤーの反発にどう対応するのか、その対応がプレイヤーの評価に大きく影響を与えるでしょう。
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