Electronic Arts(EA)が、人気バトルロイヤルゲーム『エーペックスレジェンズ』の月額サブスクリプションサービスを検討している可能性が浮上しました。最近、一部のエーペックスレジェンズプレイヤーに送られたアンケートの内容から、この新サービスの導入に関する興味を探る調査が行われたことが明らかになりました。このアンケートには、「月額サブスクリプションに加入することで、月々のゲーム内通貨、リワード、バトルパスのティアが付与される」といった内容が提示されています。
「フォートナイトクルー」と類似のサブスクリプションサービスか
アンケートの内容から推測すると、この新しい月額サブスクリプションサービスは、Epic Gamesの『フォートナイト』が提供する「フォートナイトクルー」に似た形態になる可能性があります。フォートナイトクルーは月額1,320円で、メンバー限定のスキンやV-bucks(フォートナイトのゲーム内通貨)、バトルパスが提供されるサブスクリプションサービスです。もしエーペックスレジェンズが同様のサービスを導入すれば、プレイヤーは毎月、特別なスキンや限定報酬、バトルパスの進行がスムーズになる特典を受け取ることが期待されます。
実現の可能性は?
現時点ではEAから公式の発表は行われていませんが、これまでもEAはアンケート調査を通じて、今後のコンテンツや新機能に関するユーザーの反応を確認し、それに基づいた新要素を実装することが多く見られます。過去の調査結果からも分かるように、EAはユーザーからのフィードバックをもとにサービスを展開する傾向があるため、今回の月額サブスクリプションサービスも具体化する可能性が高いと言えます。
収益強化を目指すEAとプレイヤーの反応
EAが新たな収益化モデルを模索している背景には、今年初めに発表された同社の収益目標が達成できなかったことがあります。先月の投資家向け会議で、EAのCEOであるアンドリュー・ウィルソン氏は、「エーペックスレジェンズのコア体験を革新し、プレイヤーに新たな価値を提供する」ことが今後の目標であると語りました。
特に、今年の試みとしては、エーペックスレジェンズの初期マップである「キングスキャニオン」を期間限定で復活させるなど、ゲームの懐かしさを前面に押し出した施策が行われています。このような施策は、既存のプレイヤーに再び興味を持ってもらうことを狙っていると考えられます。
プレイヤー基盤を維持できるのか?
EAの新たな戦略は、プレイヤーからさらなる収益を得る目的がある一方で、減少するプレイヤー基盤を維持するための挑戦とも言えます。エーペックスレジェンズはリリース当初の勢いを失いつつあり、プレイヤー数の低下が懸念されています。そのため、月額サブスクリプションサービスの導入は、現在のプレイヤー層に新たな魅力を提供する試みとして重要な意味を持つでしょう。
しかし、こうした施策がどれほど成功するかはまだ未知数です。月額サブスクリプションがプレイヤーの満足度を向上させ、ゲームへのエンゲージメントを高めることができれば、エーペックスレジェンズは再び成長軌道に乗る可能性があります。今後のEAの動向や正式な発表に注目が集まっています。
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