今回は、私が使用しているワイヤレスヘッドセット PULSE 3Dを紹介します。
PULSE 3DはPlayStation 5(以下、PS5)の3Dオーディオ向けにチューニングされたヘッドセットになります。PS5でゲームをプレイされる方に、最適な音響を提供してくれます。
PS5をお持ちで、購入を検討されている方は参考にしてみてください。
目次
PULSE 3Dのスペック
電池種類 | 内蔵型リチウムイオン充電池 |
電池容量 | 1000mAh |
動作環境温度 | 5~35度 |
外形寸法(幅/高さ/奥行き) | ヘッドセット:約213×190×91mm ワイヤレスアダプター:約48×18×8mm |
重量 | ワイヤレスヘッドセット:約292g ワイヤレスアダプター:約6g |
通信システム | 2.4GHz RF |
稼働時間 | 約12時間(中音量時) |
内容品 | ワイヤレスヘッドセット、ワイヤレスアダプター、音声ケーブル1.2m、USBケーブル1.5m、 クイックスタートガイド、セーフティーガイド |
まずは、PULSE 3Dの詳細な機能から見ていきたいと思います。
3Dオーディオ向けにチューンニング
PS5は、Tempest 3Dオーディオ技術の採用により、数百種類もの音源に対応可能になり、上下はもちろん、プレイヤーをぐるりと取り囲むようなサウンドで驚くほどの臨場感を味わえるようになりました。
PULSE 3Dは、このTempest 3Dオーディオ技術を快適に体感できるようにチューニングされています。
では、Tempest 3Dオーディオ技術とは何かというと、無数のスピーカーが配置された球体の中に入るようなイメージで、360度どこからでも音が聞こえてくる、という技術だそうです。
7.1サラウンドサウンドよりも仮想スピーカーが数倍まで増えたような感じで、音が鳴っている場所をより正確に感じられる、いわゆる“定位感”が格段に向上しているということです。
詳細は、PS5のエンジニアの方が以下の記事で説明してくれています。
デュアル内蔵マイク
2つのノイズキャンセル機能付き内蔵マイクで、クリアな音質で声を集音し、オンラインでのボイスチャットを快適にしてくれます。
2つのマイクの場所はスピーカー左側の前部と上部にあります。
簡単操作
マイクのミュートや主音量の操作、ゲーム内オーディオとボイスチャットの音声ミックス調整が、ゲームをプレイしながら左スピーカ側面のボタン類で簡単に操作できます。
ワイヤレスアダプター
内蔵充電バッテリーにより、最大12時間までワイヤレスでのプレイを楽しめます。同梱のアダプターで、PS5やPS4のほか、対応するWindowsまたはmacOSのコンピューターにもつなぐことができます。
3.5mm端子搭載
同梱の3.5mm端子用音声ケーブルで、PS VRヘッドセットはもちろん、他のモバイルデバイスにも接続できます。
各部の機能
ここでは、PULSE 3Dの各部の機能と使い方を解説します。
PULSE 3Dは左側スピーカー部に操作スイッチがまとまっています。
電源スイッチとステータスランプ
電源はスライド式スイッチになっています。場所は左前方下に位置しています。装着した状態では、前方にスライドすると電源ON、後方にスライドすると電源OFFになります。
装着した状態でも電源ボタンに手を持っていくことができ、ボタンをわざわざ視認しなくても、操作することができます。
ステータスランプはワイヤレスアダプターに接続すると、白色に点灯します。
また、CHATボタンとVOLUMEボタンを同時に押すと、ヘッドセットのバッテリー残量がステータスランプと音により確認できます。
バッテリーの充電レベル | ステータスランプ | 音による通知 |
---|---|---|
🔋■■■ | 紫色/点滅3回 | 「ピッ」という音3回 |
🔋■■ | 紫色/点滅2回 | 「ピッ」という音2回 |
🔋■ | 紫色/点滅1回 | 「ピッ」という音1回 |
🔋 | オレンジ色/早い点滅 | 「ピッ」という音1回/「ビッ」という音1回 |
ミュートボタン
マイクのミュートもスイッチひとつで切り替えられます。
上の画像はミュート機能ONの状態です。ヘッドセットを装着した状態でも操作ができるで、こちらの音声が聞かれたくない場合にすぐにミュートにできます。
ボリュームボタン
ボリュームボタンは、「+」側に目印のポッチが付いています。
1レベル分のボリューム調整幅がやや大きいと思いました。もう少し細かく調整できると良かったです。
モニタースイッチ
モニタースイッチは自分の声を聴くことができ、他のプレーヤーに自分の声がどう聞こえているのかを確認できます。
この機能は、相手に自分の声がどのように聞こえているか、簡単に確認することができるので意外と便利だと思います。
チャット/ゲームボタン
チャット/ゲームボタンは、ゲーム音声と他プレーヤーの音声バランスを調整します。
チャット側を押すと、ゲームの音声を他のプレーヤーの声より小さくします。ゲーム側を押すと、他のプレーヤーの声をゲームの音声より小さくします。
ゲーム内で爆発音や銃撃音が大きく、他のプレーヤーの声が聞こえない場合に、このスイッチで素早く調整できるので便利です。
PS5のサウンド設定
PULSE 3Dの機能をPS5で最大限に引き出すには、自分の聴覚に合った設定に調整しましょう。
まずはPS5の設定画面を開き、サウンド設定に進みます。
サウンド設定の3Dオーディオ(ヘッドホン)の3Dオーディオを調整に進みます。
3Dオーディオ調整画面で左右のスピーカーから聞こえる音の高さを調整しましょう。
左右のスピーカーごとに高さを調整できるので、自分の耳と同じ高さに聞こえるように調整します。
3Dオーディオの聞こえ方は人によって異なるので、利用する人ごとに設定を調整しましょう。
サウンド設定では、ステレオオーディオと3Dオーディオを聴き比べることができます。ステレオオーディオが良ければここで変更できます。
ステレオと3Dオーディオのサウンドを聴き比べてみてください。
レビュー
デザイン
現在、販売されているカラーバリエーションは、ホワイト、ミッドナイトブラック、グレーカモフラージュの3種類があります。PS5本体、DualSenseワイヤレスコントローラーにも同じカラーバリエーションがあるので、色を揃えることができます。私は、PS5本体とDualSenseの色をホワイトで揃えています。色が揃っていると、使用しているときだけでなく、収納時もまとめて置いておくことで、インテリアのように収納できます。
見た目はシャープな感じで、PS5、DualSenseワイヤレスコントローラーともマッチしたデザインですね。
装着感
PULSE 3Dには、ヘッドバンド部分の長さを調節するアジャスターはついておらず、ヘッドバンドストラップが頭の形に合うように調整してくれます。多少頭の大きい人でも装着できるように、ヘッドバンドストラップも若干スライドするようになっています。
私が装着した感覚では、ヘッドバンドストラップのスライド間隔が少なく、スライドもやや固めなので、若干きつめに感じました。しばらく使用すると、頭髪にヘットバンドストラップの跡が付くぐらいです。
また、左右の締めつけ感も、若干キツく感じました。
頭の大きさには個人差があるので、この感覚は人によって異なります。頭が大きい人にとっては、装着感はキツく感じてしまうかもしれません。
ヘッドバンド部分にL、Rの刻印があり、装着の向きがわかるようになっています。
イヤーパッド部分は耳を覆えるぐらいの大きさで、深さもあるので遮音性が高いと思います。クッション部分はレザー調で、肌に触れた感覚は、可もなく不可もなくといった感じです。
操作感
操作感について、私の感覚では電源スイッチとミュートボタンは見なくても指を持っていくだけで素早く位置を把握できました。しかし、ボリュームボタン、モニタースイッチ、チャット/ゲームボタンは、出っ張りが少ないせいか、位置を把握しづらく、音量を調節する際に少し戸惑ってしまうことがあります。
慣れれば、素早く操作できると思いますが、右スピーカーにボリュームボタンを配置するなどしてくれれば、よく使う音量調整で戸惑うことも少ないと思うのですが…。
音質
音質はPS5に最適化されているので、細かい設定をしなくても、すぐに3Dオーディオを体感できるのでPS5で使用するのに最適なヘッドホンだと思います。3Dオーディオで音のする方向と距離が体感でき、ゲーム内の臨場感を味わえます。
音の位置が特定できると、FPSやTPSゲームで敵のいる場所をすばやく把握できるので、ゲームの勝率も上がると思います。
また、オープンワールド等のゲームでは、細かいところまでグラフィックが作り込まれており、そこに3Dオーディオの立体的なサウンドが入ることで、さらにゲームの世界に没頭できます。
マイク性能
マイク性能は、イマイチといったところでしょうか。「2つのノイズキャンセル機能付き内蔵マイクで、クリアな音質で声を集音し、オンラインでのボイスチャットを快適にしてくれます。」とのことですが、やや籠もったように聞こえます。ゲーム配信をする方は別の製品を使用するか、マイクを別に用意する方が良いでしょう。
私はボイスチャットができれば問題ないので、そこまでマイク性能に質を求めませんし、マイクアームがない分、すっきりしたデザインになっているので満足です。
ボイスチャット時の自分の声を聴くことができるモニタースイッチは、他のプレーヤーに自分の声がどう聞こえているのかを確認できるので、意外と便利です。
通信速度
PULSE 3Dの通信には独自の通信方式を採用しているため、遅延をほとんど感じません。
Bluetooth接続時に稀にある遅延を感じることもないので、FPSやアクションゲームなどにも最適です。
接続は専用のワイヤレスアダプターをPS5等に装着し、PULSE 3Dの電源を入れるだけで利用できるので簡単です。
まとめ
今回は、PULSE 3Dの機能や私なりのレビューをご紹介しました。
音質がPS5に最適化されているので、PS5をお持ちの方にはおすすめできるヘッドセットだと思います。
レビューでもお伝えしましたが、頭が大きい人には若干キツめということと、マイク性能がそこまで良くないということで、万人におすすめできるという物ではありません。
しかし、PS5の綺麗なグラフィックを堪能しながら、PULSE 3Dの立体的なサウンドを体感すると、もうPULSE 3Dは手放せません。
価格も希望小売価格10,978円[税込]で、コスパも高いと思います。
比較的安価で、PS5のゲームの世界観に浸りたいゲーマーの方にPULSE 3Dをおすすめします。
3Dサウンドでゲームの世界観に浸ろう!!
今回紹介したのはPULSE 3Dですが、さらにワイヤレスコントローラーDualSenseの操作性を向上させたいのであれば、ぜひeXtremeRateの背面ボタンやトリガーキット、FPSフリークを導入してみてください。
詳細は以下の記事をご覧ください。
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