ゲーマー向けデバイスやソフトウェアを開発・販売するBIGBIG WONから新しいコントローラーが発売されました。
その名も『GALE』!!
以前紹介したBIGBIG WONの「BLITZ」から2世代後となり、性能やデザイン性が向上しています。
背面ボタン付きのコントローラーが欲しい人に、大変おすすめの製品です。
この記事では「GALE」のレビューと、どんな人におすすめかをお伝えします。
ぜひ、参考にしてみてください。
なお、「GALE」の各種設定方法や専用PCツールの使い方については、以下の【機能設定編】をご覧ください。
BIGBIG WON初のホールセンサーを搭載した『GALE HALL』が発売されました!
「GALE」のサイズや機能はそのままに、振動モーター大型化や高さの違う3種類の交換用スティック付属など正当に進化しています。コスパの高さは「GALE」と同じくサイコーです!
気になる人は下記の記事をご覧ください👇
BIGBIG WON 「GALE」のスペック
「GALE」のスペックについて、以下にまとめました。
ブランド | BIGBIG WON |
製品名 | GALE |
対応機種 | Switch/Win10&11/Android/iOS |
接続方式 | 2.4G接続(受信機)/Bluetooth無線/有線(USB-C) |
重量 | 約234g(実測値) |
バッテリー容量 | 1,000mAh(連続10時間稼働) |
スイッチタイプ | メンブレン(正面ボタン) マイクロスイッチ(背面ボタン) |
価格 | スタンダード版 6,999円 充電スタンドセット版 8,999円 |
付属品
「GALE」には、2.4G受信機、USB-Cケーブル、充電スタンド、説明書が付属しています。
なお、充電スタンドはセット版のみに付属しています。
洗練されたデザイン
カラーバリエーション
カラーバリエーションは、ブラックとホワイトがあります。
どちらのカラーも、コントローラー全体がベース色で統一されたなかで、ジョイスティック部分のオレンジ色のアクセントがとてもオシャレです!
充電スタンドの色もコントローラーと統一されており、充電時のコントローラーとの一体感がサイコーですね!(充電スタンドはセット版のみ付属します。)
コントローラー
正面
正面のボタン配置はXboxと同じで、形状もXbox純正コントローラーに似ています。
ジョイスティックの高さやヘッド部分の滑り止め加工は、BIGBIG WONの「Rainbow2 Pro」や「BLITZ」と同じです。ゴム製で適度な凹凸により、汗をかいても滑りにくくなっています。
正面のボタン類はメンブレンタイプのスイッチになっており、Xbox純正コントローラーやDualSense、Nintendo Switch Proコントローラーの押し心地に似ています。
背面ボタンは、マイクロスイッチタイプです。
背面
背面には、M1~M4の背面ボタンとペアリングボタンが配置されています。
背面のグリップ部分とM1~M4ボタンには、細かいドット状の滑り止め加工が施されており、材質はプラスチックです。BIGBIG WONの「Rainbow2 Pro」や「BLITZ」のゴム製グリップと比べると若干グリップ力は弱くなりますが、手汗をかいても滑りにくい程度のグリップ力はあります。
外側の背面ボタン(M1、M2)は、コントローラーを握った時に自然と中指か薬指が位置する部分に配置されているため、非常に押しやすいです。
内側の背面ボタン(M3、M4)も指を少し動かせば届く位置にあり、難なく操作できます。
ショルダーボタンを2本指で操作する場合と1本指で操作する場合、どちらでも違和感なく背面ボタンを操作することができるのがいいですね。
背面ボタンはマイクロスイッチタイプで、「コツコツ」という押し心地です。
ショルダー部分
ショルダー部分のボタン形状もXbox純正コントローラーに似ています。
LRボタンはマイクロスイッチタイプで、「カチカチ」という押し心地です。
左右トリガーには、トリガーストップ機能は搭載されていません。
USB-C接続端子の左右には、スマホホルダーを取り付けられるようなスリットがあります。
今のところ、このスリットの使い方はわかりませんが、今後、専用のスマホホルダーがBIGBIG WONから販売されるかもしれません。
充電スタンド・2.4G受信機
充電スタンドはセット版にのみ付属しています。
コントローラーを乗せるとコントローラーの電源が切れて充電が始まり、取り外すと電源が入って自動的に無線接続されます。(これがメチャクチャ便利)
コントローラーを少し雑に置いてもスッポリと充電スタンドに収まってくれるので、接続端子の接触具合を気にする必要はありませんし、底面に滑り止めゴムがついているため、置いた時にズレることはありません。
充電スタンドとコントローラーの一体感がとてもオシャレで、インテリアとしてもグッドですね!
充電スタンドには付属の2.4G受信機を差し込むことができ、受信機を差し込んだ充電スタンドをPCやNintendo Switchと有線接続すれば、充電スタンドが2.4G接続受信機として使用できます。
GALEの特徴的な機能
「GALE」は、以下のような多くの機能を搭載しています。
これだけの機能を搭載しながら、1万円を切るコントローラーは滅多にありません。
特徴的な機能の中から、いくつかピックアップして紹介します。
- 1,000Hzポーリングレート(有線接続)
- 2.4G 無線接続(2.4G受信機使用時)とBluetoothの2つの無線接続対応
- 4つのカスタム背面ボタン搭載
- ホールエフェクト磁気誘導式トリガー
- 6軸ジャイロセンサー
- TURBO機能
- 最大50ステップのマクロ機能
- ジョイスティックデッドゾーン調整可能
- ジョイスティックのアダプティブ校正機能
- 255段階の振動レベル調整
- 2,000段階のサンプリング可能なジョイスティック搭載
- キーボードのキーをマッピング可能
- PCツールによるカスタマイズに対応
- スマート充電機能(セット版のみ)
1,000Hzポーリングレートで直感的な操作が可能
「GALE」は有線接続の場合、1,000Hzのポーリングレートを出すことができます。
ポーリングレートとは1秒間あたりのデータ送信回数を表し、数値が高いほど入力データをゲーム機本体に送ることができるので、低遅延で操作することができます。
FPSやTPSなどのシューティングゲームでは細かいエイム操作や素早いキャラコンが求められるため、ポーリングレートが高いほうが有利になります。
DualSenseやXbox純正コントローラーのポーリングレートは250Hzですので、「GALE」はそれらの4倍ものポーリングレート性能を有することになります。
なお、無線接続ではポーリングレートは125Hzになります。
絶妙な位置に配置された4つの背面ボタン
背面に配置された4つのボタンは押しやすい位置にあり、内側のM3、M4ボタンは中指か薬指を少し伸ばすだけで簡単に押し込むことができます。
ボタン自体は適度に出っ張っており、押し心地も快適です。
背面ボタンにはコントローラーの任意のボタンを割り当てられるだけでなく、キーボードのキーを割り当てることもできます。
トリガーのデッドゾーン設定で、どんなゲームにも対応
左右のトリガーボタンのデッドゾーンを5~100段階で調整できます。
レースゲームでは感知範囲を広く、アクションゲームでは狭くするなど、ゲームに合わせてデッドゾーンを調整できます。
クイックトリガーモードに設定すれば、トリガーを押し込んだ瞬間にトリガー入力が実行されるため、FPSゲームなどで有利に戦えます。
アダプティブ校正機能搭載のジョイスティックは0デッドゾーンでも快適
ジョイスティックは0と10の2段階でデッドゾーンを設定できます。(PCツールを使用すれば0~100段階)
0デッドゾーンに設定すると、細かく素早い操作ができるようになりますが、ドリフト現象が発生する可能性があります。
しかし、ジョイスティックをリアルタイムに校正する「アダプティブ校正機能」が搭載されており、上下左右の各方向のドリフト量を相対的に均等してくれます。(物理的なドリフトは防げません)
TURBO機能・マクロ機能で新たな遊びが実現
「GALE」にはTURBO機能とマクロ機能が搭載されています。
TURBO機能は連射機能のことで、設定したボタンを押し続けている間、連射入力されます。
連射速度は3段階で調節できます。
マクロ機能は、スティック操作や複数の連続したボタン操作を背面ボタンの一つに割り当てる機能のことです。
必殺技やコンボ技のボタン入力を登録しておけば、ワンタップで簡単に必殺技を起動することができます。
割り当てられる入力数は、最大50ステップまでです。
PCツールでより詳細な設定が可能
専用のPCツールを使用すれば、より詳細な設定が可能となります。
モーション設定やスティック設定、マッピング設定のほか、ジョイスティックやジャイロ機能の校正を行うことができます。
ゲームごとに設定を保存しリスト化できるので、プレイ前にPCツールから簡単に設定を呼び出して、快適にプレイすることができます。
良いところ・悪いところ
良いところ
「GALE」の良いところは、何と言っても「Rainbow2 Pro」や「BLITZ」の機能を引き継ぎながら、デザイン性が大きく向上しているところだと思います。
特に充電スタンドに置いたときの一体感が格別で、コントローラーなのにインテリアのような存在感を漂わせてくれます。
コントローラーの形状はXbox純正コントローラーとほぼ同じなので、操作性も良好です。
感度などを細かく設定できるので、自分に合ったコントローラーに調整することができます。
「GALE」は1,000mAhのバッテリーを搭載しており、10時間という連続稼働時間を実現しています。
高容量のバッテリーを搭載しながらも、約234gの軽量ボディもうれしいですね。(ちなみに、DualSenseの重量は440gです)
これほど多くの機能を搭載したデザイン性が高いコントローラーが、1万円を切るというのは信じられません!
悪いところ
残念ながら、「Rainbow2 Pro」に搭載されていたトリガーストップ機能が「GALE」では非搭載になっています。
クイックトリガーモードに設定すれば素早いトリガー入力はできますが、物理的なストッパーがあったほうがトリガーの連打がしやすいのは間違いありません。
ジョイスティックのセンサーが、ホールエフェクトセンサーでない点も残念ですね。
ホールエフェクトセンサーはマグネット式の非接触位置検知方式を用いることで、摩耗によるチリなどが原因で起こるドリフト現象を防ぐことができるとされており、最近話題となっています。
アダプティブ校正機能は搭載されていますが、物理的なドリフト現象は防げないのでホールエフェクトセンサーは搭載してほしかったですね。
「Rainbow2pro」や「BLITZ」のボタン類はマウスクリックタイプでしたが、「GALE」ではメンブレンタイプになっています。
好みにはなりますが、マウスクリックタイプの方がクリック感が得られ、操作感が良いと思う人は多いと思います。
BIGBIG WONの設定ツールには、専用のPCツールとスマホアプリがあります。
「Rainbow2pro」ではスマホアプリで簡単に設定ができましたが、「GALE」ではPCに有線接続する必要があります。
スマホアプリとPCツールの両方に対応してくれるとありがたいですね。
『GALE』はどんな人におすすめ?
さて、ここまで「GALE」について簡単に見てきましたが、皆さんはこのコントローラーについて、どう思いましたか?
すぐに欲しいと思った人もいれば、まだ悩んでいる人もいるでしょう。
そこで、「GALE」はどんな人におすすめなのか、ズバリお答えします。
カジュアルにプレイしたい人におすすめ!
「GALE」はオシャレな見た目でありながら多機能で、ゲームごとに自分にあった設定に調整することができます。
しかし、トリガーストップ機能が非搭載であったり、ボタン類がメンブレンタイプであるなど、惜しいところがいくつかあります。
そのため、FPSやTPSゲームなどで本格的にプレイしたい人にとっては、「Rainbow2pro」の方が良いと思います。
元々、Xbox純正コントローラーを使っていた人や、レースゲームやスポーツ、RPGなどの瞬発的な操作をそこまで必要としないゲームをする人には「GALE」はおすすめです。
まとめ
BIGBIG WONから新しいコントローラーが発売されました。
その名も『GALE』!
Xbox純正コントローラーに似たデザインで操作性が良く、多機能ながらも充電スタンドに置いたときは、インテリアにもなるようなオシャレなコントローラーです。
有線接続で1,000Hzのポーリングレートを実現し、デッドゾーンを調整できるので、細かいスティック操作が可能です。
トリガーボタンのデッドゾーンも調整可能で、クイックトリガーモードに設定すれば、素早いトリガー入力も可能です。
絶妙な位置に配置された4つの背面ボタンには、コントローラーのボタンだけでなくキーボードのキーも割り当てることができます。
TURBO機能やマクロ機能はもちろん搭載しており、PCツールを使用すればゲームごとに自分に合った設定をリスト化でき、プレイ前に簡単に設定を呼び出すことができます。
残念ながら、トリガーストップ機能やボタン類がメンブレンタイプであるなど、「完璧なコントローラー」とまでは言えませんが、オシャレな見た目でありながら割安な価格設定なので、カジュアルにプレイしたい人におすすめです。
「GALE」の各種機能設定やPCツールの使い方については以下の記事をご覧ください。
「GALE」はコスパ最強!
多機能でオシャレなコントローラーです!!
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