ソニーが次に送り出すであろう次世代ゲーム機「PlayStation 6(PS6)」には、どのようなスペックが搭載されるのか?その中でも特に注目を集めているのがRAM(メモリ)容量です。
ゲーム技術の検証で定評のあるDigital Foundryは、最新のポッドキャストにて次世代機のRAMについての予想を語り、現行の16GBから24GB程度への増量が現実的であるとの見解を示しました。
PS6のRAMは「24GB」が現実的な落としどころ
現在のPlayStation 5およびPlayStation 5 Proは、いずれも16GBのGDDR6メモリを搭載しています。これでも十分な性能を誇っていますが、今後のゲームの進化に対応するには、それだけでは足りなくなる場面も出てきます。
Digital Foundryによると、PS6には以下の理由から24GBのRAMが妥当と考えられています。
■ 現行の16GBでできることは限界に近づいている
ゲームグラフィックスに使われるテクスチャやアセット(素材データ)は、すでに現在のRAMでかなりの水準に達しており、今後はそれを超える高精細な表現や動的処理が求められます。
■ AI処理や高度なレイトレーシングへの対応
次世代機では**マシンラーニング(機械学習)**や、リアルタイムレイトレーシングの強化が期待されています。これらには追加の計算資源とメモリ容量が不可欠です。
■ DRAM価格の高騰がスペック上限を抑制
DRAMの市場価格はこの数年で大きな下落が見られず、製造コストを抑える必要があるコンソール機では、32GBなどの高容量を採用するのは難しいと考えられています。
噂の携帯型PlayStationがRAM容量の判断材料に?

また、現在業界で話題となっているのが「携帯型PlayStation(次世代ポータブル)」の存在です。PS6と同時に発表されるという噂もあり、もしそれが事実であれば、メモリ構成も両機のバランスを取る必要があります。
この携帯機は、PlayStation 5のゲームをネイティブで動かせる性能を持ち、Xbox Series S以上のパフォーマンスになると言われています。仮にこの携帯機が16GBのRAMを搭載していれば、開発者が共通ターゲットとして扱いやすくするために、据え置き機のPS6は24GB程度にとどめる可能性が高いとDigital Foundryは指摘しています。
次世代Xboxはコンソールではなく「PC-in-a-box」に?

一方、Microsoftが展開する次世代Xboxに関しては、PlayStation 6とは全く異なる戦略を取る可能性があります。
Digital Foundryによれば、Microsoftはかつて「PC-in-a-box(家庭向けのパッケージ型PC)」という形での次世代機展開を検討していたとのこと。つまり、次世代Xboxは従来の“コンソール機”ではなく、“ゲーミングPCに近い構成の製品”になる可能性がある**ということです。
- 現行のXbox Series Xは、明らかにコンソールとしての価格帯を意識して設計されていますが、
- もし「PC-in-a-box」のような製品が登場すれば、PS6より高性能なAPUや大容量RAMを搭載したプレミアム機種もあり得ます。
ただし、こうした高性能機は製造コストが跳ね上がるため、過去には見送られた経緯もあるとのこと。ただし、PC市場と家庭用ゲーム機市場の中間ニーズを満たす新しいカテゴリとして再浮上する可能性もあるようです。
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